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甲状腺検査の新たなデータ/12月13日 放射能の健康被害を訴える大阪公聴会

【甲状腺検査の新たなデータ】
 11月30日の福島県民健康調査のあたらなデータの中で、二巡目の検査で甲状腺がん患者が39人、うち手術をした人が15人と公表されました。

 当初、二巡目検査(福島県は「本格検査」と言う)の受診率が低いことが気がかりでしたが、ここに来て「平成26年度検査対象者」の受診率が7割を超え、今後も少しずつでも増えるでしょう。県民の健康不安/関心が高いことが判ります。(一巡目検査の受診率は81%でした。)

 公表された結果では細胞診で甲状腺がんと判定された人が39人となり、前回から14人増えました。今回は平成26年度受診者の2次検査の判定が進んだことで、発見されるがん患者も増えたようです。今後は平成27年度受診者の判定もどんどん進みます。

 二巡目検査(「本格検査」)で気になる点があります。前回の公表データでも感じましたが、まとめると、

2次検査を受診して結果が確定した人のうち、「通常診断等」移行者の割合は現時点で73%で、一巡目検査(県は「先行検査」と言う)の66%より高い。

それにもかかわらず、「通常診断等」移行者のうち、「細胞診受診者」の割合が一巡目検査時の半分の20%(一巡目では40%)である。
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 希望を込めて考えれば、細胞診の是非の判定が精密/正確になった、という事かもしれませんが、私は逆に政治的な臭いを感じます。

 甲状腺がんの異常多発を隠しようがなくなった段階で、国の「専門家会議」の委員らが持ち出した「過剰診断」は現在、異常多発を打ち消す唯一の「根拠」です。これが細胞診を控える圧力になっているのではないか?

 この影響が県民健康調査の臨床現場に持ち込まれるなら、検査結果の正当性の問題以上に、福島県民の健康に直結する悪影響、検査を受ける権利の侵害ではないか?

 いずれにしても福島県立医大が「細胞診」実施の判断基準を厳しくしたのだと思います。これが何をもたらすか?

まだ検査数が少ないので確定できませんが、「細胞診受診者」のうち甲状腺がん陽性と判定された人は一巡目検査で21%(537人中113人)、二巡目検査では31%(124人中39人)で、二巡目検査で「細胞診受診者」を絞ったとしても、がんの発見率が2倍になった訳ではない。~ 検査漏れ、発見漏れが心配されます。

【12/13 放射能の健康被害を訴える大阪公聴会】
 福島では甲状腺がんだけが問題なのではありません。もっと広範な健康の異変が起きています。大阪公聴会では、福島のゲストから福島の健康被害の実態を、医師から甲状腺がん以外の健康被害の増加について報告してもらいます。

 また原発・放射能事故からの避難者の方に、事故後の放射能汚染と健康の不安を証言してもらいます。

★ 「大阪公聴会」 12月13日(日) 13:30~16:30 エルおおさか・大会議室(大阪地下鉄/京阪「天満橋」下車)
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